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2016年10月

2016年10月28日 (金)

9月号の歌

白い肘を見せてあなたは駈けてくる梅雨入り前のひかりをつれて

上履きをきしませ走る午後五時の廊下を夏の助走路として

右利きに矯正された君の手がためらいがちにふれる犬の背

虹なんて光の色と知りながらすぐ叶うような願いをかける

釘をまっすぐ打ちこむような愚直さに泣くのはきっと青空の下

響かせた靴音だけが知っている心に決めて今日捨てたもの

いつも同じ笑顔の父の声はるか ゆっくり母を呼んでください

駅南北自由通路を行くときの少し世界が広がる歩幅

(塔2016年9月号掲載歌・新樹集・吉川宏志さん選)
(作品2・永田淳さん選)

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久しぶりに新樹集に載せていただいてうれしく思いました。
1首目~4首目は「うたの日」の題詠でつくった歌です。

題詠四季「野」に採っていただきました。(小林信也さん選)
    ↓
奈良の鹿がすべて野生であることの千二百頭分のおどろき

…これはしばらく前に知ってとても驚いたんですshine

また、北島邦夫さんの歌集『ミントブルー』批評会の様子を書かせていただいたものが方舟のページに掲載されています。

NHK短歌11月号

さそわれて流星群を見にゆけばひと足ごとに宇宙の深み

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お題「さそう」で伊藤一彦さんに佳作に選んでいただきました。

うたらばブログパーツ短歌第101回「投」

意思を持つブーメランとして鳥たちは冬空低くめぐりつづける

卒業の子に投げ出され床のうえ任を解かれた鞄のびやか

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「うたらば」ブログパーツ短歌テーマ「投」に2首採用していただきました。

うたらばブログパーツ短歌第100回「恋」

遠目にもわかる人だと気づく日の木の実ころがるなだらかな坂

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「うたらば」ブログパーツ短歌テーマ「恋」に採用していただきました。
記念すべき第100回ということで投稿数がかなり多かったようです。

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