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2016年7月25日 (月)

6月号の歌

黙々と部屋さがしする春の指ひかる画面をスワイプさせて

『ジョナサンと宇宙クジラ』と引換に『たんぽぽ娘』を置くカウンター

早贄のように刺された柿の実の半月過ぎても光る枝先

まだ若い弥生の雨が木蓮の蕾を濡らす 子の発つ朝に

空心菜の名のさびしさと明るさよ 子は三月に家を出るもの

三日月パンと訳されていたあの頃のクロワッサンに朝の光を

ただいまの声ひとつずつ消えてゆきたったひとりを待つ春になる

(塔2016年6月号掲載歌・小林幸子さん選)

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・

『ジョナサンと宇宙クジラ』『たんぽぽ娘』はロバート・F・ヤング著のSF小説。

4月号3首目の歌を選歌欄評で取り上げていただきました。(山下泉さん)
とても丁寧に読んでいただいたので、この歌について改めて考えることができました。

6月号で半年間の作品合評が終了しました。

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