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2015年12月 1日 (火)

10月号の歌

ひんやりとした足裏をもてあます梅雨のはしりの床を歩けば

なめらかに長芋を剥く白い刃のセラミックにはやさしさがある

心ここにあらざる人に声かける六月くらい路地をはさんで

難破船の重さに変わる夏の子はおもりのように腕をたらして

言い訳も許せるような明るさの梅雨の晴れ間にあなたをさがす

眠れるよ夜が出口を塞いでも三日月ほどのあかりがあれば

(塔2015年10月号掲載歌・小林幸子さん選)

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・

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コメント

さとこさん、こんにちは!

「心ここに」の歌は雰囲気が出ていていいですね。
下の句の「六月くらい路地をはさんで」が効果を上げていると思います。
まぁ、ぼくだったら「くらい」は漢字にすると思いますけど。

「言い訳も」の歌は「梅雨の晴れ間」の時季に取り合わせて「言い訳も許せるような明るさ」という表現が抜群だと思いました。
この「あなた」はまた息子さんなのでしょうか?(笑)

「難破船」の歌は船なのですから、「おもりのように」ではなく「錨のように腕をたらして」などとやったほうがあるいはよかったかもしれません。

「眠れるよ」の歌は「夜が出口を塞いでも」がちょっと晦渋なので、そこをもう少し工夫すればよい歌になったなじゃないかなぁと思います。

いろいろ注文をつけてしまいましたが、11月号の歌も楽しみにしています。
それでは~

鶴太屋さん、こんばんは!
いつも読んでくださってありがとうございます。
丁寧なアドバイスに感謝です(^-^)/

「くらい」は漢字が続くのがイヤだったんですよね~。ひらがな好きだし。でも「暗い」の方がよかったかな。「昏い」とか。

「言い訳」の歌は「晴」の題詠で作ったので「あなた」のモデルは特にいません(笑)

「難破船」の歌は変遷があって「祈り」→「おもり」→「碇」になりました。結社誌に送った後の歌会では「碇」にしました。やっぱりその方がしっくりしますよね。「錨」表記もいいですね。

「眠れるよ」の歌は自分では何となく好きなんですが、そうか~2句3句ですね。もうちょっと考えてみます。

それではまた、よろしくお願いします♪

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