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2014年5月14日 (水)

うたつかい2013・2月号~9月号

2013年2月号

自由詠~スカーレット

アルパカのうるむ瞳がやさしくて赤の他人も愛せそうです

呼吸することはさびしい巻貝のような身体をめぐるビル風

けものみちほどかれてゆく両足の疾駆する日がいつか来るまで

エアリプの嵐のなかでコスモスが好きなことだけ伝わりました

産みなさい茜に染まる窓のほか誰もおまえを見ていないから

テーマ詠~告白

ひとりからふたりになれば寂しさが死角に入る 告げられて、夜

2013年4月号

自由詠~kiss in blue heaven

鈍色の少女の日々は遠ざかるためらいがちにふれた袖から

くちづけは息つぎのようひらひらとビルの谷間を泳ぐふたりの

夢のなか笑ったきみをもう一度手放すためにまた夢をみる

均整のとれた背中と思いつつほろびる星をさがしてしまう

夕闇にまたたくキスをあつめてはほのかにひかる水の惑星

テーマ詠~はじまり

はじまりの気配が闇を少しずつはぎとってゆく朝を信じる

2013年7月号

自由詠~夏雲

曇天の影なき君を追いかけて影なき私が走る六月

梅雨空をはがせばきっと待っている泡立てすぎた夏の計画

またひとつ夏の秘密を分けあってふたり大きな雲になりそう

蒼天の域をせばめて叫ぶように歌うようにただ広がってゆく

あふれだす幸せでしょう抑えても隠しきれない白なんでしょう

テーマ詠~植物

瞬間が瞬間をうらぎってゆく明日の朝のあさがおの色

2013年9月号

自由詠~鍵

西日さすドアにさしこむ鍵があり熱に押されて立つ人がいる

おかえりとこたえる人がいなければ黙ってあけるドアは鈍色

ウィークリー・マンションの鍵、社員証うすいカードに時をゆだねる

眠れない夜にこぼれるツイートの鍵をはずせばあふれだす息

合鍵をつくれば恋が日常にとけて流れてうすらいでゆく

テーマ詠~2

もう二年、まだ二年だと言いながら笑いあいたい さくら この道

☆゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・

昨年一年間に発行された「うたつかい」掲載作です。

9月号のテーマ詠「2」はうたつかい2周年にちなんで編集長のお名前を詠み込んでみました。

編集長・嶋田さくらこさんの第一歌集『やさしいぴあの』は 書肆侃侃房・新鋭短歌シリーズより刊行されています。

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