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2013年7月

2013年7月23日 (火)

7月号の歌

かたわらに炭酸水のはぜる音きけばしんしん更けゆく夜だ

ためらいは罪であるのか水やりが足りずに枯れたハーブひと鉢

春先の白いマスクに守られてにじむ涙は気にせずに行く

陸橋から見れば夜更けの高速に近づく白と遠ざかる赤

たくさんの子供を見れば無秩序に動く生命力にたじろぐ

(塔2013年7月号掲載歌・三井修さん選)

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5月号の6首目の歌を選歌欄評で取り上げていただきました。(中山靖子さん)

山本憲二郎さんの十首選で4月号2首目の歌に少し触れていただきました。

2013年7月22日 (月)

NHK短歌8月号

指ふれる四つの面をへこませてストローで飲む朝の牛乳

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お題「さわる・触れる」で斉藤斎藤さんに佳作に選んでいただきました。

「四つ」にはルビが付いていました。(その方がよいのかな?)

ちなみに朝には野菜ジュースとコーヒーを飲みますが牛乳は飲みません。

2013年7月20日 (土)

NHK短歌7/14「でも・しかし・けれども(など、逆接の接続詞)」

「でもね」って子供が言えばうれしくてさあおいでよと思う思春期

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NHK短歌お題「でも・しかし・けれども(など、逆接の接続詞)」で斉藤斎藤さんに入選九首に選んでいただきました。
(お題が長いー)
5か月ぶり9度目、新選者になって初めての入選です。

この歌からは前向きでポジティブな母親像を読み取っていただきました。
(本人はそこまでそんなでもありませんがsweat01

いずれにしても子供が自分の考えを言ってくれるのは嬉しいことです。

2013年7月19日 (金)

うたらばブログパーツ短歌・数字

一限を終えた窓辺に満ちてくる夏ゆるぎなくプールはひかる

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田中ましろさんプロデュースの「うたらば」ブログパーツ短歌テーマ「数字」第2弾掲載歌23首に採用していただきました。
(これは笹短歌ドットコム「一」の時に作った歌です)

しばらく猛暑が続きましたが、ここ数日涼しさが感じられてホッとしています…penguin

うたらば次回テーマは「夏」〆切は8月3日。
詳しくはこちらまで。
     ↓
http://www.utalover.com/

2013年7月10日 (水)

うたつかい2012・4月号~12月号

2012・4月号

テーマ詠「音楽」

向かい風きみと歩けばポリリズムぎこちなさこそ二人のすべて

自由詠「すこしだけ」

花咲いて花散るまでのはかなさを重ねた指にたしかめている

少しだけ大事にされなくなる頃の恋人がきっと一番さみしい

幾たびも霜柱とかしやわらかいゆりかごになる春の庭土

ひらがなで呼んでくださいゆっくりと(聞きとってから)振りかえるから

てっぺんを天辺と書く明るさでジャングルジムのあなたが笑う

2012・5月号

テーマ詠「動物」

はじまりか終わりか今はわからない空飛ぶように泳ぐペンギン

自由詠・朗読「さくらソネット」より

ねぇさくら去年の春より私たちうたえるようになったのかしら

ひびかせて響いて消える弦のおと目をつぶっても光は見える

なにひとつたしかなものはないけれど今向いている方が「前」だよ

だれひとり昨日に行ける人はない後もどりなんてしない できない

否応なく押しだされてゆく明日でも一番乗りと言ってみようか

2012・6月号

テーマ詠「雨」

指先から雨のしずくをこぼす人ひとつの傘をななめに寄せて

自由詠「ウィロー流星群」

アクセルを踏む足ふいに寂しくて君との距離をはかれなくなる

白紙には戻せないのだ消しゴムをかけても胸にのこる筆跡

あやとりのようにゆっくり行き来する言葉であれば迷わなかった

傷ついて傷をいやして僕たちは柳のように風下に立つ

流れゆく星もいつかは止むだろう人の祈りを空に満たして

2012・7&8月号

テーマ詠「温度」

室温を一度上げれば穏やかな寝息のひとは闇にほどける

自由詠「ねむれない少女たち」

早退の妹のへや閉ざされてスノードームのようなしずけさ

少しずつ少女の欠片をこぼしつつ走りつづけるグランドがある

かたくなに染めない髪がゆれているロッカーのかげ顔は見えない

笑顔にも作為はあってひるがえすフレアスカート幾何学模様

二の腕をひからせている妹よ釘ふかくふかく打ちこみながら

2012・10月号

テーマ詠「食べ物」

煮つめればカラメルにがくなるばかり今火を止めてサヨナラと言う

自由詠・題詠「地」より

処女地とは荒れ地のことだ踏み入れる靴のさきから世界を崩す

地球儀をまわすゆびさき海にふれ陸にふれつつ世界をとかす

十月の時雨心地の街を行く時折魚が横切ってゆく

現地よりお伝えします生きている私の場所がいつも現地だ

乾いてもやがてうるおう地面だと知っているから信じてねむる

2012・12月号

自由詠「レインボウ・ファクトリー」

残業の西日は眩し字あまりのような仕事に向きあいながら

ためらいに区切りをつける改行のあとの一字は丁寧に書く

精密な機器を確認するゆびに神のリズムが時折おりる

島流しみたいと笑う鳶色のマフラー指にからませながら

来年はパパになるよと君に言う虹工場の中庭は雨

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2012年4月号から12月号までの、うたつかい掲載作。
過去作が多いのですが、欠詠せずに参加させていただいています。
選がないことのこわさもあるけれど楽しく続けております。

「うたつかい」間もなく2周年ですshine

詳しくは、こちらまで。
  ↓
http://www.utatsukai.com/

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