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うたらば

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2010年8月17日 (火)

空港へ

空港に向かうリムジン夕刻の工場群を置き去りにして

遠景の煙は空にねじれつつ固体のごとき質感を持つ

咲きそめる花にかこまれ錆色の車体工場ふいにはなやぐ

壁面に帆掛け船の絵を浮かばせて川崎ファズは海を見ている

膝の上の子をしっかりと抱くことをしずかに命じ機体は浮かぶ

離陸して右旋回する真下には地図に見まがう東京の街

機上より見れば険しい山々のすきまに沿って人は暮らせり

俯瞰して富士を見おろす機内より思いをはせる人の安寧

眼下には春の霞に覆われてわずかにゆらぐ水底の町

それぞれに白い翼をやすませて今日をかたどる夜の空港

(塔2010年8月号投稿歌)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

5月より塔短歌会に入会しました。

いつも歌を詠める(読める)自分の場所があればいいなと思ったのです。
なんだか少し落ち着けるような気がして。
それは「うたのわ」でも同じなのですが、活字への憧れもありました。
そして歌の世界が広がっていくことへの期待感も。

そういう訳なので自分自身に大きな変化はありません。
少しずつ新しい場に慣れていきたいと思います。
これからも今までどおりにお付き合いください♪

なお上記の歌は投稿歌なので実際に掲載されたのは5首になります。
投稿歌にするか掲載歌にするか迷ったのですが今回は前者にしてみました。

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塔短歌」カテゴリの記事

コメント

こんばんは

盆休みに妻の実家(滋賀県)に帰ったおりに、
京都に出向いて歌集を2冊購入しました。
『塔』8月号も置いてありましたので立ち読みしていたら
沙都子さんのお名前を見つけましたのでこれも購入しました。

10首のなかでは『塔』にも掲載されていた2首目、
遠景の煙は空にねじれつつ固体のごとき質感を持つ
が好きです。

煙はゆらゆらふらふらと不安定なものなので
煙はそらにゆれつつ……、とでも詠いたくなるものですが、
これを「固体のごとき」と詠うことで一瞬の情景が
立ち上がってくるようです。

曇天無風、
遠くの工場の煙突のけむりが立ちのぼっていているさまを
電車のまどから見ているところと読みました。


紗都子さんこんばんは。
麦太朗さんもこんばんは。ご無沙汰してます。(コンビニのゆきです。)
結社にお入りになったのですね!
塔、紗都子さんにぴったりな気がしますwink
ますますご活躍の場がひろがりますね~。
塔の友達に結社誌見せてもらいます!
今回は飛行機の旅の連作になってるのでしょうか?
私も2首目がすきです。
眼下には春の霞に覆われてわずかにゆらぐ水底の町
このお歌も素敵。
揺らぐという言葉が個人的に心惹かれるからかも。
春の霞に覆われ、見下ろす街が水の中にあるように見えたのでしょうか。
機上の人となった時の、素直な美しさと、少し不安な気持ちとが端正に現れていて魅力的だなと思いました。
では、またお邪魔しますね~。(なんか突然の終わりでごめんです~coldsweats01


麦太朗さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

分厚い「塔」の中から埋もれかけの5首を見つけてくださったなんてビックリです。感激☆
「塔」を置かれている書店があるんですね。
京都だからなのでしょうか。
京都で麦太朗さんが「塔」を手にするという素敵な偶然に感謝します。

歌にした遠景の煙は横浜から羽田に向かうリムジンバスの窓から見ました。
詠んだままの本当にしっかりとした煙でしたよ。
京浜工業地帯の景色、わりと好きなんです。
昼もいいけれど夜景は尚更きれいで気にいっています。

それにしても歌を連作風に仕立てるのってなかなか難しいですね。
麦太朗さんはいつも上手にまとめられているなぁと思います。
またブログを拝見して勉強させていただきますね(^_^)

ゆきさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

はい、結社に入ってしまいました。。(^_^)
去年までは自分とは無縁の世界だと思っていたのに不思議なものですね。
結局どこにいても焦ったり不安になったりしながら、ささやかな喜びもあって歌をつづけていくのかもしれません。
ネットもいいけれど少しはリアルも広げたいな…。
いずれはゆきさんにもお会いできたら嬉しいなぁと思います(^o^)

「水底の町」の歌は掲載には至らなかったのですが、自分では気にいっていたので嬉しいです。
春霞(黄砂?)にゆらぐ町は水に沈んでいるように見えました。
少し悲しい気持ちも込めて詠んでいます。

1~4首がリムジンバス、5首以降は羽田から九州に向かう飛行機からの風景です。
特に連作にする必要はないと思うのですが、なぜだか関連性を持たせたくなってしまいます。(^_^;)

少しテイストがかわっていますね。
どんどん進化していく感じ。
膝の上の子を、のような字余りもきちんと着地させているというのはすごい。
これは、少し古い、文語の人の歌とか読むとかんじられるように思う。
たぶん、そうとう誰かを読んでいるなって思う。
これが、口語でなされているからすごい。

なんだか、こっちまで気合注入されたみたい。

はづきさん、おはようございます。
コメントどうもありがとう。

ん~、テイスト、変わったかな?
初投稿なので、きちんとしたものを出さないと、っていう気持ちはあったかもしれません。
だからちょっとかたい感じの一連かも。
でも進化というよりは、まだまだ試行錯誤ですよ~。

私は基本的に口語でしか詠めないような気がします。
文語も素敵だけれど自分の言葉としては使いこなせない。
時々文語も混じるけれど、常に不安感はありますね。
以前よりは短歌関係の本を買うようになったんだけれど、勉強不足は否めないなぁ。。

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